今年1月に亡くなられた大谷先生を偲ぶ会がありました。 大学の研究室でお世話になりましたが、その後もずーっと影響を受けた建築家です。 設計された建物や書籍をたくさん残してくれました。 久しぶりに読み返してみようかと思います。 偲ぶ会で、「建築家の原点」から取り上げてくれた一文があります。 「建築は愛する人のために作るものだ。 愛とは、その人の生き方などに敬意を表することができる。 何かをしてあげたと思う。 そういうことを含んでいる。 設計したものが建ってよい建築だと喜んでもらえるとうれしい。」 「天空というものを、もう少し重視したいと考えている。 空は海や山や原野を包み込む宇宙そのもであり、私たちはそこに天体の運行の律動を感じとるることができる。 古代の人びとはこの律動を体現すべく、現世に一大秩序の体系を組み立てている。 現代にあっても、天空からの無限の啓示を受けて、より包容力のある秩序の体系を築き、なんとしても無惨な無意味な死は抑止したいものである。 日本の古来からの風俗の一つでいえば、天空は祖霊や先人達の霊が住まわれているところであり、お盆のときにお山に降りてそこから家に戻られる。 それゆえ、空もお山も、けっして汚してはいけないのである。 それが現世の生活空間を守る原則でもあった、ということを想起すべきではないだろうか。」 ほんのわずかですが、大谷先生から学ぶ機会を得ることができたたことを、うれしく思います。 残してくれた建物や書籍で、いつでも学べます。 いつでも近くに感じることができます。(石)
by zzziyuu
| 2013-05-14 20:01
| ・すてきな建物
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by zzziyuu
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