犬と鬼
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今年2月に東洋文化研究科のアレックス・カーさんが蒲原を訪ねてくれました。

「犬と鬼-知らざれる日本の肖像-」
中国の古典「韓非子」のにある故事。
皇帝が宮廷画家に「描きやすいものは何で、描きにくいものは何か」を問い。
画家は「犬は描くにくく、鬼は描きやすい」と答えます。
戦後の日本の様々な問題を「本物のように描くのが難しい犬」に例え、
それらに対して行われた施策を「どうにでも描ける想像物である鬼」に例え、警鐘をならしました。
犬は実在する身近な存在で正確に描かなければ人を納得させることはできない。
一方、鬼は誰も見たこともない想像上のものなので、それらしき言葉を添えて描けば、納得したかのような錯覚を起こさせやすい。
犬を描くのには技術や時間や労力が必要になるから、手っ取り早く描けて人を驚かせることができる鬼を描いた。
その結果、質の低いデタラメな鬼の絵が氾濫したと。

住まいも同じ。
住まい手に寄りそわなくてはいけいない住宅に求められるのは、間違いなく「犬」。
間違っても「鬼」にしてはいけない。
住まいは、一時の思い付きや欲を形にした、あるいは記念碑のような、あるいは「○○だからしょうがない」…。
安易な「鬼」にしてはいけないと思います。
by zzziyuu | 2016-06-19 18:44 | もろもろ | Comments(0)
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