五尺七寸
e0102445_22108.jpg古い建物を調べていると、和室の敷居から鴨居の間の高さ(内法)は、ほぼ五尺七寸(1メートル73センチ)。
もしくは、五尺八寸(1メートル76センチ)。


設計にあたって、この内法寸法を採用する旨を伝えると、みなさん「今時の人は背も高いので、わざわざ低くすることないのでは?」。
「背の高い人だと、頭があたってしまう」と。
確かに、僕の身長より低いのですが‥。


ただ、和室の鴨居や長押がこの高さであると、落ち着いた感じになります。ちょっと頭を下げて鴨居をくぐるのも、けして悪くはないかと。


先日住まい手から「工事中の鴨居の高さを見て、低くて気になるので、高くできないかしら」と‥。

次の日、住まい手といっしょに現場へ。
まず靴を脱いで、視線を低くして、押入や窓や天井の高さとの関係、つづき間との関係などをひとつずつ、説明、確認していきました。完成した姿をイメージすることの難しさもあり、また設計者の感覚を押しつけるわけにもいかず、一時はやり直すことも検討。

ただ、最終的には、「石田さんの感覚を信じてみます」ということに‥。(石)
by zzziyuu | 2007-03-06 22:03 | 物語:かまたのいえ | Comments(3)
Commented by h_kgym at 2007-03-08 09:09
私は毎日1回は頭をぶつけます。
おかげで人様よりも頭は丈夫になりました。
注意力が発達する方向に行かなかったのは性格によるものでしょうか?(汗)
Commented by surugaki at 2007-03-08 14:46
先日も京都の町屋を見学してきましたが、「築100年までは、内法が五尺七寸で、それ以降は、
五尺八寸になった」とそこの住人の方が、言っておられました。静岡でも大体、同じですね。
間口と天井高、内法高のバランスが大切ですね。バランスが悪いと間が抜けてしまいますから、
まさに「間抜けな空間」になってしまいますね。
Commented by zzziyuu at 2007-03-08 19:48
実は、居間とつながった四畳半ほどの和室なので、内法は6尺。
多少、頭はぶつけにくくなっています。
窓を大きく開けた家なので、少し落ち着いた部分がほしくて、低くしています。
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