10年程前、熊本県荒尾市にある三井三池炭鉱万田坑の保存活用の基本構想をまとめる仕事をお手伝いしました。
ちょうど国の重要文化財と史跡の両指定を受けた頃。 既に閉山していましたが、その施設の存在感に圧倒されました。 明治期から日本の近代化を支え続けた炭鉱という産業により、何もなかったところに鉄道がひかれ、港がつくられ、住宅群や学校、商店街など、町ができていく課程を知り、その力強さと計画の緻密さに驚きました。 ※写真は、10年前の第二坑櫓と巻上機室。クリックすると大きくなります。 その万田坑、「公開中のK-20怪人二十面相・伝の舞台に使われているよ」って連絡があって見に行ってきました。 怪人二十面相が重要文化財の巻上機室や櫓を掛け登り、職場と呼ばれていた建物周囲は二十面相が支える子供達のアジトになっていました。 CGを屈指して作成されているとは言え、思わず、「おい、おい、いいの?」。 つい、壊しはしないかとはらはら。 荒尾市の小学生100人もエキストラで出演しています。 映画も、おもしろかったですよ。 ご家族で、ぜひ、ご覧になって下さい! 追記: 昨年9月に万田坑が、「九州・山口の近代化産業遺産群―非西洋世界における近代化の先駆け―」のひとつとして、世界文化遺産国内暫定リストに掲載されました。 今でも万田坑のまわりには、町の歴史を語る遺構がまだまだたくさん残っています。 暫定リストに載ったことで町が一変するようなことなく、活用されていってくれると良いのですが…。(石)
by zzziyuu
| 2009-01-19 21:57
| まちなみまちづくり
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