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蒲原宿を襲った大災害を考える
蒲原宿は元禄12年(1669年)に、大津波(暴風雨と大潮が重なり)により壊滅的な被害を受け、現在の場所に宿場を移しています。
また、安政の大地震(1854、1855年の2回)では、津波の被害はありませんでしたが、山崩れや人家の倒壊など甚大な被害を受けています。
今回の講演会は、蒲原を襲った、この2つの大災害についてです。

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建築士会景観整備機構の塩見さん。
元禄の大災害について、当時の絵図や古文書をもとにお話を伺いました。
被害の状況とその後の宿場移転の経緯についてです。
被災から2年で新たな宿場を計画し完成させていること。
しかも、現在も残る宿場を見れば明らかですが、本陣付近が最も海抜が高い位置に計画しています。
防災面を踏まえたうえで、交通の要所として実に計画的につくられていると。
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蒲原宿木屋江戸資料館の渡邊さんからは安政の大地震について。
渡邊さんが所有している19代渡邊利左衛門守亮(もりあき)氏の日記から当時の様子を読み解いてくれました。
スライドで利左衛門守亮(もりあき)氏の日記映し出して、内容を読み上げながら、震災の様子を解説していきます。
地名や社寺など、今と重なる部分も多く、とてもリアル。
157年前に蒲原を襲った、マグニチュード8.4の巨大地震。(石)

前回の第2回ワークショップの様子はこちらです。
by zzziyuu | 2012-09-09 21:43 | まちなみまちづくり | Comments(0)
旧五十嵐邸を地域の防災拠点にしてみよう
第2回目のワークショップ
東京理科大学大学院国際火災科学研究科教授の関沢愛先生
工学院大学建築都市デザイン学科教授の後藤治先生
お二人をお招きして、「火災と消防の基礎知識」、「災害時に予測される古い建物の被害等」を学びました。
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先生方と一緒に、
災害が起きた時、「旧五十嵐邸で何が起こるかを想定して、どんな行動をしたらいいのか」、みんなで考えました。
災害が起きた時、「旧五十嵐邸で何ができるかを考え、何を備えておけばよいのか」、みんなで考えていきました。
防災の専門的な話でも、「火災の恐ろしさや対処方法」、「耐震基準は満たしてはいるものの、旧五十嵐邸の安全なところとそうでないところ」など。
自分たちの生活に置き換えて考えられるようになります。e0102445_2093680.jpg
最後は、会のみなさんの手料理を囲んで、先生方と懇親会。
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素朴で具体的な質問にも、丁寧にアドバイスを頂きました。
古い建物や町並みには、最新のマンションなどに比べると、防災面でマイナスに捉えられるようなところもたくさんあるようです。
でも、ワークショップを重ねていくと、いやいや、そうでもないなと、思えてきます。(石)

第1回の様子はこちらです。
by zzziyuu | 2012-08-18 19:58 | まちなみまちづくり | Comments(0)
地域に受け継がれた防災資源を探そう
第1回目のワークショップ。
宿内にある防災資源をみんなで探します。
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避難する際に役に立ちそうな、路地や通り土間。
燃えない、燃えにくい場所。
地震に強そうな場所。
津波がとどかない場所。
火を消す水は?
停電や断水の時に役に立ちそうな、井戸やかまど。
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まち歩きをしながら、探していきました。
日頃見慣れているようでも、気が付かないこと。
毎日に生活の場だからこそ、気が付くこと。
みんで考えるから、気が付くこと。
地図に記入していきます。
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地図にまとめて、さらに意見交換をしていきます。
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暮らしの視点からのみた防災マップの原型ができていくように思えます。(石)

追記:事業の概要を紹介したブログはこちらです。
by zzziyuu | 2012-07-22 19:48 | まちなみまちづくり | Comments(0)
「NPO等による文化財建造物の管理活用事業」
「NPO等による文化財建造物の管理活用事業」
ちょっと小難しいタイトルですが、文化庁の事業で、全国に広く応募を求めていたものです。

旧五十嵐邸を考える会の提案「東海大地震等に備えて旧蒲原宿の文化財建造物を地域で守る事業」が、全国から寄せられた応募案の中から、選ばれ、採択を受けることが決定しました。
東日本大震災を踏まえて、「歴史ある町並みをもつ蒲原でできること、求められることって、なんだろう」って考え、応募したものです。
「予測される東海大地震に備え、旧蒲原宿にある歴史的な建物をみんなで守って行こう!」という試み。
災害への備えを通じて、日頃から歴史的な建物を維持したり、防災への関心を高めながら、地域と文化を守る意識や活動を進めていく試みです。

活動の内容を少しずつ、紹介していきたいと思います。(石)
事業の応募概要のHP
事業の採択内容のHP


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これからの事業に向けての会の勉強会の様子
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震災を受けた気仙沼の男山酒造
1階が津波で流され、2階のみ残った様子。
現在、修復に向けて準備が進められているとのこと。
はじめ、「修復して保存する」と聞いた時、正直、驚きました。
ただ、残さないと、まったく違う町になってしまう、気仙沼でなくなってしまうと思いました。(石)
by zzziyuu | 2012-07-12 19:38 | まちなみまちづくり | Comments(0)
DAIDOGEI
事務所のまわりがとても賑やかです。

今年20周年
継続していることが素晴らしいですね。
訪れる人も200万人近く
みんな、楽しみにしているようです。(石)


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by zzziyuu | 2011-11-04 20:52 | まちなみまちづくり | Comments(0)
旧五十嵐邸物語 Ⅱ(第二章)
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昨日、旧五十嵐邸12周年、記念誌発行祝賀会にご招待して頂きました。
記念誌とは、写真にあるピンクの「旧五十嵐邸物語Ⅱ(第二章)」
(ブルーの冊子は「旧五十嵐邸物語(第一章)」)
第一章は修復の課程をまとめたもので、竣工時に発行しました。
それから12年、活動の記録をまとめた第二章が、考える会のみなさんの手で製作、完成しました。

文化財を「守り」、そして「活用」していくことは、実は、とても難しいことだと言われています。
それをいとも簡単に…ではないですが、苦労を感じさせない、とても楽しく、魅力的で、幸せな活動を続けてきています。

個人的なことですが、旧五十嵐邸の修復が、僕にとって、古い建物に係わる最初の出会いでした。
その後は会の活動のアドバイザーなんて肩書きを頂いていましたが、共に成長する、いやいや、育ててもらったといった方が良いかもしれません。
現在の僕の設計の基本となるところ、旧五十嵐邸を通して、学んだように思います。
おめでとうございます。(石)


追記:
「旧五十嵐邸物語(500円)」「旧五十嵐邸物語Ⅱ(1,000円)」いずれも旧五十嵐邸で販売されています。
by zzziyuu | 2011-10-24 19:52 | まちなみまちづくり | Comments(0)
七間町の映画館
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七間町にある映画館5館のうち4館(9劇場)が10月2日に閉館しました。
写真は閉館する2週間前くらいに撮ったもの。
なくなる前に、その姿を一目見に行く人も多かったのでは。(私もそのひとり)

七間町は、むかしから芝居小屋などが並ぶ芸術文化の街として栄えた街だったそうです。
オリオン座の跡地には、上下水道局庁舎を建てる計画があるとか。(10月3日中日新聞より)

街はどんどん変化する・・・
とは言え、なんだかさみしい気持ちになりました。(鍋)
by zzziyuu | 2011-10-20 12:56 | まちなみまちづくり | Comments(0)
夏の例会
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猛暑の夏の例会に参加したら、ビールやごちそうが待っていました。
会のメンバーの方たちが準備してくれました。


会は今後こんな形で進んでいきます。(石)


 9月:「蒲原宿の楽しい暮らし」の製本
10月:ダイジェスト版の作成
11月:宿内に配布
    ・
    ・
    ・
 3月:まちなみ憲章発表及び、まちなみ講演会
by zzziyuu | 2011-08-11 18:27 | まちなみまちづくり | Comments(0)
能登七尾、重伝建地区黒島
蒲原宿まちなみの会の視察。
今年から旧五十嵐邸を考える会と合同の視察です。
行き先は能登半島七尾市一本杉通りと重要伝統的建造物群保存地区黒島。
紅一点ならぬ、黒一点状態でしたが、ご一緒させてもらいました。

七尾の一本杉通りは、花嫁のれんでご存じの方かも多いかもしれません。
ここでのまちづくりの活動は、蒲原と似ていることもあって今回の視察先に選んだとのこと。
こういう視察先を選ぶセンスが好きです。

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一本杉通りについては、こちらをご覧下さい。>>>


重要伝統的建造物群保存地区黒島は能登輪島市。
平成21年に選定されたばかり。
観光地化されることなく、暮らしがそのまま受け継がれ、残されていました。
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突然の訪問にもかかわらず、丁寧にまちを案内して頂きました。
まちをたいせつにしている姿が伝わります。
こちらも詳しい紹介は、こちらをご覧下さい。>>> (石)
by ZZZIYUU | 2011-07-14 18:10 | まちなみまちづくり | Comments(0)
「蒲原宿の楽しい暮らし」と「チルチンびと」、そして…
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「蒲原宿の楽しい暮らし」が完成しました!(仮製本ですが…)
住まいのまちなみコンクール」の助成を受けていたこともあり、6月2日の総会、ぎりぎりの完成。
総会に参加しながら、提出してきました。

少し紹介しましょう。
・お寺の鐘の音で目覚め
・ぬくとい日差しを楽しむ
・家で人寄せ
・暮らしに火がある
・夕方の匂い
・食事は家族そろって
・鍵をかけなくてもいい暮らし
・入りやすいけど入りにくい
・柵(しがらみ)ボーイズ
・道で涼む、道でぬくもる
・夏をむかえるしつらえ
・海風、山風
・山や海の彩(いろ)の変化を楽しむ
・神様が近くにいる暮らし
などなど…。
そして、これらの魅力的な暮らしは、しっかり蒲原の建物や宿場の形に裏付けされていることが分かります。


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実は、チルチンびとの今年の10月号が「昭和の暮らし」を特集するとのこと。
今回の震災を受け、過度にエネルギーに頼らない暮らしを企画していて、「蒲原宿の楽しい暮らし」にも共感頂いたようです。
さっそく、総会の前に、編集者と打合せ。
掲載されるかどうかはまだ分かりませんが、宿の暮らしの魅力や会の活動が、広く伝えていく行くといい機会です。

蒲原宿の暮らしは、「昔は良かったね」ではなくて、今だからこそ、魅力的なんだと思います。
そして、今の家づくりにも十分生かしていけるものだと思っています。(石)
by zzziyuu | 2011-06-02 22:11 | まちなみまちづくり | Comments(0)