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心地よさ
猛暑、もしくは酷暑。
言うのもいやになってしまいますが、暑いですね。
暑中お見舞い申し上げます。

画像は某メーカーのテレビコマーシャル。
自由工房の断熱気密性能は、30坪程度の住まいであれば、エアコン1台で全館空調が行える性能です。
床下と小屋裏に夏用冬用エアコンをそれぞれ1台ずつ設置して対応しています。
床面と天井面を利用した輻射型の冷暖房です。
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ただ、気持ちよさでいえば、某コマーシャルの方が、個人的には好きです。
断熱気密性能でいえば格段に劣りますが、窓を開けて夏の暑さを室内に受け入れ、扇風機を回して「あ~」なんて言う…。
断熱気密性能的には、NG、してはいけないことになりますが…。

一年を通して室内は一定温度。
どうでしょう。
病院にいるみたいです。
夏の暑さや冬の寒さ、春や秋の心地よさも感じることができない…。
窓の外の風景は映像のようです。

自由工房では、縁側のような場所を提案しています。
外と室内の中間のような場所です。
断熱気密性能はしっかり確保しながら、四季を感じられる場所です。
合わせて、窓を開けたり閉めたりできるようして、季節の心地よさを室内にとりこめるようにしています。

# by zzziyuu | 2024-08-05 19:34 | 家づくり
緑の学校
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「緑の学校」予備学習会に参加しました。
プランタゴの田瀬さんの考え方を学びたくて…。
モヤモヤしていた視界が広がったような感じです。

デザインや設計というと、クライアントの自分らしさを、他と違た形で新たに作り出す創作行為ように捉えがちです。
クライアントや設計者(デザイナー)の自己表現の場のようです。
その結果、まちは、節操なく調和に欠けた場になっていってるのではないかと。

田瀬さん曰く、「まちに同じものが少なくなった」と。
田瀬さんがその地域に生息する自生種で庭をつくっていく手法は、ランドスケープデザインの枠を超えています。
近くにある山と同じ樹木、草でつくられた庭は、懐かしく、その地域に解けこんでいます。
「そこにあるものでつくる」
「同じものを楽しむ」
「日常からつくる」
大切にしていきたいと思います。

設計もそうありたいと思いました。

デザインや設計って、自己表現の場ではなく、本来、人と、自然と、建築(物)との繋がりを調整し、修復し、循環させていくことではないかと。
デザインや設計って、人と自然と建築の関係が整って行き、よどみない循環が広がっていくようにすることではないかと。
創作ではなく、調和だよって言われているようでした。
「建築をつくる」というより、「まちをつくる」ようにと言われているようようでした。


# by zzziyuu | 2024-07-29 19:56
住いの植栽計画
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ゆりが丘ヴィレッジを訪ねました。
日本建築家協会25年賞(25年以上の長きにわたり、建築の存在価値を発揮し、美しく維持され、地域社会に貢献してきた建築)を受賞しています。

居心地よかったです。
外からみると、山並みといいますか、周囲にとけこんでいる感じです。
中に入いると、森の中にいるようです。

実は、当時の計画には、本社ボス栂野が建築で、プランタゴ田瀬さんが外構植栽計画でかかわっていました。
僕も入所当時訪ねていて、おそら35年ぶりくらい。

改めて感じたのは、これ見よがしのデザイン意図を感じないからの、心地よさでしょうか。

田瀬さんの植栽計画のポイントは、たぶん2つ。
①在来種(その地域に育つ)で樹木を植える
 地域に育つ、地域にある素材で「にわ」をつくると、「そこ」にしかないもので、「みんなのもの」になると。
 街にとけこみ、近隣の人たちも真似て庭並みといいますか、山並みができていったように思います。
 自分の好きな樹木を植えていくのとは、ちょっと違うように思いました。 
 結果として、みんなんが心地よくなれるのではないでしょうか。
②住まい手の視点といいますか、「住む」、「暮らし」視点で樹木を決め、植栽位置を決めているのではないかと。
 田瀬さんは、配置図をひっくり返して(南を図面上にします)計画していきます。
 そうすると、住まいの中(住い手が日々みる風景)から、樹木がどのように見えるかを考えながら、計画していけます。
 夏の日差しは遮り、冬の日差しを採り込むように計画をしていきます。
 田瀬さん「緑の雲」っていってました。
 一般的に、造園設計の方々は、立面図に樹木の配置を描きます。
 それは、外から(住い手ではなくお客さん)の視点で、植栽計画を考えているように思います。


田瀬さんの植栽計画には、「懐かしい」感じと「樹木が住まい手からとても近い」を感じます。

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# by zzziyuu | 2024-06-13 21:03 | 家づくり
町並み
清水の住まいのお引渡し。
暮らしに、シンプルな切妻屋根を掛けた住まいです。
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「町並み」を考えながら設計する。
今は、少ないかもしれません。
夏の日差しを遮り、冬の日差しを採り込むように、素直に屋根をかける。
それだけでも、美しい町並みはできていくのになぁって思います。

みんな自分勝手(言い過ぎですね、すみません。)


向こう三軒両隣、利他のデザイン、大切にしたいです。





# by zzziyuu | 2024-04-21 18:47 | まちなみまちづくり
普通=普く(普遍的)に通ずる
石田さんの設計は「普通ですよね」と言われることがあります。
建築家によるデザイナーズハウスを期待される方からすると、「普通=ごくありふれている、面白味がない」かもしれません。


僕は、「普通ですよね」を、逆に、誉め言葉として受け止めています。


「普通」=「普く(あまねく)に“通ずる」こと
つまり、「普遍的に通用すること」=普く(あまねく)、すべてに通ずる=例外なくすべてにあてはまること。

特別な提案と言うより、もっと大きいな、すべてに共通する提案をしていきたいと思っています。
結構、たいへんです。(笑)







# by zzziyuu | 2024-02-21 20:04 | もろもろ