カテゴリ:家づくり( 103 )
家は"帰る場所"
建築家堀部さんの新潮社「波」の連載記事。

住まいには"帰る"と言い、仕事場や学校、お店、病院などの他の建物には"行く"と言います。
"行く"建物は、その時の心身の状況に合わせて、"行く"、"行かない"を決めることができるけれど、
"帰る"住まいには、その選択肢はないと。

つまり、住まいは、心身がどんな状態でも"帰らなければならない場所"だから、
"自分自身をもう一度取り戻し、心の底からリラックスできる場所"でなくてはならないと。
家族みんながいつも元気な訳ではないですよね。
どんな時でも、家族を寛容に受け入れてれる場所でないといけないのではないかと。

刺激的な濃い味の食事は、たまに食べるからおいしいけれど、毎日では体調を壊してしまいます。
住まいは、毎日、何十年に渡って食べても飽きない食べ物のようでなくてはならないのは、明白でしょうと。
強く主張するような表現や濃い味付けは必要ないと。

テレビや雑誌などから流れてくる住まいの情報は、"刺激的な濃い味の料理"のようです。
私達が"普段着の、普通の住まい"とお話ししているのも、まさにそのことです。
家づくりを考えているみなさんには、じっくり、考えてほしいなと思います。

"普段着の、普通の住まい"は、退屈でつまらない、平凡な住まいと捉えられるかもしれません。
「ここで食事をしたい、ここで昼寝をしたい、ここで歯を磨きたい、といった住まい手の欲求に呼応する居場所を、
あらかじめ建築が用意してくれたような、人の営為が自然に導かれる」住まいが、本来の住まいではないでしょうか。

確かな場所、特別な場所にしなければならないのではと思います。


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by zzziyuu | 2018-10-15 18:39 | 家づくり
祝上棟
上棟しました。

近所の小学生達が「いい家じゃん!」って話していたと、住まい手の奥様から伺いました。
そう言うの、なんだか、とっても、うれしいです。

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by zzziyuu | 2018-10-04 15:54 | 家づくり
自分でできる障子の貼替え
蒲原の旧五十嵐邸で「自分でできる障子貼り」講座。

自由工房の設計では、障子を多用しています。
和室はもちろん、リビングやダイニング、玄関や寝室などでも。
部屋の間仕切以外にも、オリジナルの木製硝子戸と併用したり、アルミサッシと併用したり、カーテンやブラインドの変わりに利用しています。
光は柔らかくなりますし、断熱効果もカーテンやブラインド以上に期待できます。

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カーテンやブラインドは5年、10年すると劣化もしますし、飽きもきます。
障子は、貼替えながらずっと使い続けていけるから、不思議です。
旧五十嵐邸の障子は100年、貼替えながら使い続けています。
また、貼替えも毎年貼替えることもなく、旧五十嵐邸では10年ぶりの貼替え。

さて、ここからは「貼替え」講座
まず、道具。
・のり刷毛(少しコシがある方がいいです)
・バット(のりを伸ばすのに使います)
・カッター
・カッター定規
・和紙(今回はやぶれにくいワーロンタフトップを使用)

作業①
・のり刷毛で障子を濡らしていきます。
・しばらくすると、のりがとけて和紙をはがすことができます
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作業②
・濡れた組子を雑巾で拭きとり、乾かします。
 (組子が濡れたままのり付けをすると、定着しにくくなるので要注意!)
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作業③
・のりを水で少しずつ薄めていきます(ダマにならないように丁寧に)。
・刷毛から少し落ちる程度のとろみです。
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作業④
・組子に刷毛でのりを付けていきます。
・叩くように組子にのりを置いていく感じ。
・中の組子をのり付けしてから、縁廻りにのり付けしていきます。
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作業⑤
・和紙を貼ります。
・上から下へ転がしていきます。
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・外へ押し出すように組子に貼り付けていきます。
・周囲は爪で押さえながら、カットラインをしるしていきます。

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作業⑥
・カッターで和紙を切っていきます。
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作業⑦
・乾いてから、霧吹きで湿らせます(状況によってはしなくてもよいとのこと)。
・枠にはめ込みます。
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by zzziyuu | 2018-09-29 15:38 | 家づくり
家事の負担を減らす三種の神器 … 強い味方は「乾太くん」?
「昭和の三種の神器」って聞いたことがありますか。
1950年代後半、あこがれ家電どして「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」がそう呼ばれたそうです。
1960年代半ばには、「カラーテレビ・クーラー・自家用車(カー)」で「3C」とも呼ばれたそう。
平成になると、「デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビ」が注目されます。

最近は「お掃除ロボット・食器洗い機・全自動洗濯乾燥機」だとか。
いずれも家事の負担を減らす家電のようです。
私達が設計している住まいでも、お掃除ロボット用のコンセントや格納場所を設けたり、食器洗い機の設置を希望されるご家族も多くなりました。

最近、良い評判を聞くのが、ガス衣類乾燥機「乾太くん」。
乾燥機付の洗濯機は、熱源が電気なのでどうしても生乾きになりやすく、「干す」という作業が必要で、電気代もバカにならない。
「乾太くん」は、完全に乾くので「干す」という作業がなくなり、ランニングコストも40円~60円/回と毎日使っても1200円~1800円/月。
また、家族の部屋着や下着類用の収納を脱衣室に設ける事を提案していますので、洗濯→乾燥→収納が脱衣室内で完結して、家事の負担をだいぶ減らすことができます。
花粉やお天気にも左右されませんし…。

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設計では、毎日の家事動線をコンパクトにしたり、収納位置を考えたりしながら、家事のストレスをできる限りなくすように心がけています。
そういう設計と組み合わせる事で、子育て世帯や共働き世帯、お年寄り世帯など、「乾太くん」は家事の負担を減らす強い味方になるかもしれません。
追記:
「幹太くん」をインターネットで検索してみて下さい。
否定的な書き込みがほとんどみられないのも、安心感につながります。
by zzziyuu | 2018-09-15 14:49 | 家づくり
親子の絆深めるリビング学習
昨日の日経夕刊に、上記のタイトルの記事が掲載されていました。
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※画像はクリックすると大きくなり、記事も読めます

自由工房でも「家族のワークスペース」と称して、よく提案しています。
特に、小さなお子さんがいらっしゃる、子育て世代の家族にはお薦め。
子供の学習スペースであったり、お父さんお母さんの趣味や書斎コーナーとすることも。

家族の気配が伝わる場所で、近すぎず、遠すぎず…。
そして、多少散らかったままでも気にならないよう、少し、目隠しをします。
そんな場所を、家族のみなさんと一緒に探します。

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現在、工事が進んでいる住まいも、小さなお子さんが3人。
元気で賑やか。一緒にいると、こちらも元気で嬉しくなります。
計画当初は、リビングの一角に低い壁で囲まれた場所を計画していました。
最終的には、キッチン(お母さん)の近く、2階の様子も分かる吹抜けのような階段近くになりました。
写真は、工事現場で家具や机の位置をテープでマーク、
模造紙に描いたキッチンシンクの姿図を置きながら、家事動線をチェックしながら、
ワークスペースの位置や広さをご夫妻と一緒に確認している様子です。
by zzziyuu | 2018-08-29 11:43 | 家づくり
自然素材を体感できます
秋野不矩美術館で、開館20周年特別展「藤森照信展」が開催されています。

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藤森さんは東京大学の名誉教授ですが、大学の先生らしくない建築家。
ムクの木や漆喰、土、石といった自然素材を、とても個性的に扱いながら建築を設計されます。
秋野不矩美術館も藤森さんの設計。
オフコースの小田和正さんとは、東北大学で建築学科の同級生だったとか(同い年にはみえない…余談)。

自由工房でも「自然素材いいですよ~!」っていいながらお薦めしています。
ただ、気軽に体感できるところがなくて…。

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一度、訪ねて見てください。
ここでは、美術館なのに靴を脱ぎます。
床に座って鑑賞もできます。
自然素材を感じながら、秋野さんの絵が鑑賞できます。
20年の経年変化も感じられます。
漆喰や木のキズや汚れもいい感じです。

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美術館があるのは旧天竜市。
僕が訪ねた時は、お盆の頃。
川遊び、夏祭り、セミにの声… まさに夏休み。
のどかで心地よかったです。
by zzziyuu | 2018-08-20 17:53 | 家づくり
ここでも体感できます。
ねむの木こども美術館どんぐり
こちらも藤森さんの設計。
ここでも自然素材を体感できます。

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ねむの木の子どもたちの絵は、とてもすてきです。
優しく、暖かい。

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by zzziyuu | 2018-08-20 16:13 | 家づくり
庭木の剪定や移植は夏以外に
庭木の剪定や移植は、秋から冬に掛けてがおすすめ。
人間の都合で秋以外の時期にならざるを得ないことも多々。

今回の移植は、夏(しかも危険な暑さ)、そして老木。
常時の散水を行いながら、移植したサルスベリとゴヨウマツは頑張ってくれています。

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by zzziyuu | 2018-08-17 10:57 | 家づくり
エアコンのつけっぱなし検証
相変わらず、記録的な暑い日が続きます。
エアコンメーカーのダイキンHPに「エアコンつけっぱなし検証!」を見つけました。
数年前から自由工房で設計した住まいでは、エアコンのほぼほぼ「つけっぱなし」をおすすめしています。
初めはみなさん、「電気代がすごいことになるのでは」と不安に思われるようです。

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上記のHPサイトでは
夏:エアコン設定26℃ 9:00~13:00 大阪 2016年 8月 
冬:エアコン設定24℃ 23:00~23:00 京都2017年12月 
いずれも築10年を超えた鉄筋コンクリートマンションで部屋の広さは14帖。
エアコンを一日「つけっぱなし」にした場合と「こまめに入り切り」を行なった場合における、電気代比較のレポートがまとめられています。
結果は、いずれも「こまめに入り切り」の方が、電気代がお得でした。
(使い方によっては、「つけっぱなし」がお得な時間帯もあります。)
ただ、その電気代の差は30円/日程度。
1カ月「つけっぱなし」にしても900円程度の差です。

しっかりとした断熱性能を持った住まいで、夏のエアコン設定28℃、冬のエアコン設定20℃程度にすれば、住まいまるごと(全館冷暖房)しても、電気代の差はさほど大きくないことが予測されます。
帰宅時に部屋がそこそこ涼しい(冬は暖かい)快適性、さらには床壁天井と室内空気の温度差による輻射熱差による不快感を取り除く効果も考えれば、しっかりとした断熱性能を持った住まいにおける「エアコンつけっぱなし」は、暮らし方にもよりますが、決して悪い選択ではないかなぁと思います。
by zzziyuu | 2018-08-06 14:48 | 家づくり
既存樹木を移設しました
住まいを建替えます。
大規模リフォームも検討したのですが、かなりの費用がかかる割に間取りや耐震性、温熱環境が改善されない。
暮らし方や思い出を引き継ぐ形の、建替え工事が始まります。
亡くなったお父さんが植えた、玄関脇にあったマツとサルスベリを移植しました。
今度は、母の部屋と居間から眺めるられるように移植しました。


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残すこと。住み継ぐこと。
家族の幸せにとって、必要な何かがあるのではないかなぁと思ています。
世の中の大勢の人にとっても、必要なことであるように思います。
無理をして残すことはなく、残す方法は、いろいろです。

壊すのは簡単。
そして、あっという間に忘れてしまいます。
by zzziyuu | 2018-07-25 15:51 | 家づくり